SELF RESCUE / Eyes Cleaning

2008, 11/11

水から上がったら 眼の洗浄をしましょう!

特に コンタクトレンズ着用の場合には . . .



Dr.QPが 彼自身の失敗を 
彼のブログ[ 風を気にするこのごろ ]で 紹介してくださいました。

こういった失敗は ケアレスミスや自然災害と同様に、
きっと 「忘れたころに また やってくる」ものです。

下記は 彼のブログからの抜粋です。

時々見て 忘れないようにしたいと思います。







水遊びのリスク!?


 健康ってのは、健康でいる間は意識しないもんだよね。
 それが 『 ありがたい 』 って頭では判っているつもりでもさ。

 10月の3連休。
 後半2日は本栖湖に居た。

 日曜日も月曜日もそれなりに吹いて(短い時間だったけど...)楽しめた。
 ま、月曜日は7.0張ってオーバーに苦しんだけどね (^^;;;

 とは言え、2日間ともウィンドが出来て、『こりゃLuckyだったなぁ 』
なんて思いながらの帰り道。

 なんだか左眼がボヤける。
 コンタクトが乾くとよくある事だし、『 なんか今日は調子悪いなぁ』
なんて思いながら家まで運転した。

 で、次の日もなんだか左眼がボヤける。
 『 今日も調子悪いなぁ 』
 と、俺はこの日も呑気なもんだった。

 ところが...
 次の日の朝。
 眼が覚めたとたん左眼に激痛が走った!!

 尋常じゃない痛みでね?
 鏡を見たら左眼は真っ赤。
 『 なんか眼に入ったのか? 』そう思ってアイボンで洗おうとしたけど
とてもじゃないけど眼を開けていられない。

 こりゃ普通じゃねぇな (−−#

 すぐに近所の先輩に電話して、眼科を教えてもらった。
 ホントは電車で行くべきなんだろうけどさ?
 何せ緊急とも言える激痛なもんで、気合と根性で車を運転した。

 辛かったねぇ...
 タオルで押さえてないとどんどん涙は出てくるし、無理矢理に眼を開ければ
空気に触れるだけで滲みるような痛みがするし、眼を閉じたら閉じたで眼球が
瞼に当たって痛いんだもの。

 やっとの思いで眼科に到着し、診察を受けた。

 先生 :どうされました?
 QP  :ウィンドサーフィンの帰り道から眼がぼやけてたんですが...
 と一通りの経緯を説明した。

 先生 :じゃぁ眼を開けてください
 QP  :開けられません (ToT)

 すると先生はおもむろに麻酔か何かの薬を使って俺の眼を開けた。
 診察台にあごを乗せてる俺の目を、先生が覗き込んでる。

 先生 :ありゃぁ...これはヤバイねぇ!
 QP  :(いきなりコメントがそれかよ!)
 先生 :相当キテるなぁ? ヤバイなぁ...
 QP  :(何がどうヤバイんだよ!何か入ってるなら採ってくれ!!)
 先生 :こりゃ視力が回復しない可能性もあるね...
     最悪も覚悟しておいて下さいね。
 QP  :( ̄口 ̄!!

 あまりのショックで言葉が出ない。

 先生 :黒眼が膿んできちゃってるんですよ。
     角膜までいっちゃってるねぇ...
     ウィンドサーフィンって...海?
 QP  :湖です
 先生 :あぁ...湖ね...いっぱい変なのがいるんだよね...
 QP  :変なのって?
 先生 :細菌とかがね...
 QP  :細菌!?

 この症状は細菌による感染症だそうな。
 あんなに綺麗な本栖湖の水でも、生き物が居るって事は細菌もいるわけだ。
 先生によると、コンタクトレンズをした黒眼は、人で言うなら首を絞められているような
窒息寸前の状態と言えるみたい。
 で、その状態だと日常では負けない細菌にも負けてしまう事があるらしい。

 そして...俺の左眼は負けたんだそうな (−−#

 2種類の目薬を貰って帰宅。
 とても仕事が出来る状態ではないので会社は休み。

 痛みにもがき苦しみながら2時間置きに目薬を点眼するものの、点眼するたびに
更に大きな激痛が走る。
 ベッドでのた打ち回りながら考えた。

 もしも左眼の視力を失ったとしたら...
 スタボーはともかくとしてポートだとブローが見えないじゃん!!
 まずいなぁ...

 あ、それよりも今度右眼を同じ事やっちゃったら両眼ともアウトじゃん!
 さすがにそれはマズイよなぁ...
 ウィンド止めなきゃだめかなぁ...

 片眼じゃスキーも危ないかなぁ...
 スキーもウィンドもダメなら車で遊ぼうかなぁ...
 あれ?
 右眼だけで運転免許って大丈夫なのかなぁ...

 何せ不安は後から後から湧いて来る。
 どうにも治まらない痛みが、不安をどんどん後押しする。
 いつもの楽天的な思考回路で自分を勇気付けたいんだけど、痛みの方が確実に
説得力を持っていた。

 夜になるにつれ、俺の左眼の瞼は腫れ上がった。
 特殊メイク無しで四谷怪談に出られるレベルにまで腫れ上がった。

 こりゃ完全にアウトかな...
 幾らなんでも腫れ過ぎだ。
 ただでさえデリケートな 『 眼 』 にこれほどの痛みだ。
 正直、頭の中は絶望だった。

 これだけの大事なのに、誰にも電話やメールはできなかった。
 笑い話にする余裕なんてもちろん無かった。

 痛くて寝れないかと思ったけど、一日中痛みと戦ってると疲れるもんなのかな。
 寝ると決めたらすぐに眠れた。

 明けて翌日。
 腫れは一層増していた。
 涙も止まらないし、痛みもそのまま。
 回復の気配はまるで無し。
 当然仕事にはならんので、会社を休んで横になりながら、素人考えの仮説を立ててみた。

 もしかして...幾ら目薬挿したって、涙で全部流れてたんじゃん?
 流れてたから治ってこないんじゃん?

 そして、2日分として処方してもらった目薬の残量をCheckした。

 今までの倍のペースで使っても足りそうだね( ̄^ ̄)v

 薬剤師からの指示は2時間おきだったけど、薬の内容は抗生物質と消炎剤なわけで、
点眼のペースを上げても問題は無いだろうと思い、1時間おきに点眼する事にした。
(よい子はマネしないで下さい...)

 そして涙で薬が流れないように、どれだけ滲みても点眼する時以外はキッチリと
眼を閉じて置くことにした。

 頭のスイッチは切り替わってた。
 前日の不安状態から一転して、俺は頭の中で叫んでた。
 こっから倍のペースで治してやる!

 こんな叫びが無駄なのは当然のこと。
 感染している細菌が、抗生物質に抵抗力を持ってたら、幾ら点眼してもアウトだしね。
 それに、炎症の原因はまだ細菌だとは判明して無い。
 アメーバの可能性だってあると先生は言っていた。
 ( ちなみに、アメーバには抗生物質が効かないらしい)


 ところが、頼りない仮説のはずなのに俺はそれを信じてた。

 きっと仮説は当たってる
 腫れが引かないのも痛みが治まらないのも、俺の目薬の使い方が悪かったからに
違いない。

 目薬の使い方を工夫すりゃきっと全部上手くいくさ!

 そしたら...
 ホントにそうなった (^^;

 昼過ぎぐらいからペースを変えて点眼し、なるべく涙が出ないように眼をキッチリ
閉じながら過ごした結果、夕方には腫れがかなり引いてきた。

 そして...今日の 『 その時 』 です。
 2008年10月16日 21時57分  左眼が開きました!!!

 でも、まだ痛みは残ってるし視界もボヤけてるし、腫れも完全には引いてない。
 お医者さんからは明日また来るように言われてるから、とりあえずは明日また診察だね。

 どうなる事やら...。